
見たことのないひな鳥がやってきました。
初めは庭に停めてあった自転車の荷台手すりにとまっていたのです。
買い物に出かけようと自転車に近づくと、ひな鳥がとまっていたのです


一瞬、どうしたらよいものか・・・と思案しましたが、自転車を動かしたらどこかに飛んで行くだろうと、そのまま自転車で目的地へ向かいました。
駅前のショッピングセンターで自転車を停めてみたら、すまし顔
(そう見えたのです)のひな鳥が微動だにせずとまったまま
しかし、人で賑わう駅前です。さすがに買い物をしている間にどこかに飛んでいなくなっているだろうと思っていました。
けれど、戻ってみれば、相変わらずすまし顔のひな鳥が微動だにせずにとまったきり、荷台手すりにとまっているではありませんか

家路に着くころにはひな鳥に愛着がわいてきて、「餌はどうすればいいのだろう?」とすっかり、庭で育てる気になっていました。
自転車の荷台では落ち着かないだろうと、「狭い庭ですが、枝やテーブルもありますよ。こちらでくつろいで下さいね」とひな鳥を庭へ移してあげたのです。
ところが、翌朝庭を見てみると、ひな鳥の姿がなくなっていました

かわりに、見慣れない鳩が庭のテーブルの上で羽をバタバタとしていたのです。
あのひな鳥は、この鳩の子供だったのでしょう。
親鳩に「この自転車の手すりでじっとしていなさい」と言いつけられていたのかも・・・
だから、自転車でがんばっていたのかも・・・。約束の待ち合わせ場所でひな鳥を探す親鳩は、その日何度も庭のあたりを迂回していました。
あのひな鳥はいったいどこへ行ってしまったのか・・・余計なことをしてしまったと後悔しきり。無事再会できていれば良いのですが

